2023年 カナダは治安が良い?悪い? 治安悪い都市ランキングトップ10
2023年カナダ全土の犯罪指数
犯罪率を示す指数として「Crime Severity Index (CSI)」が使われます。
2023年のカナダのCSIは41.89(人口38,781,291人)で世界80位。日本の2023年のCSIは127位で22.19です(人口123,294,513人)。数値としては日本の約2倍となります。
国 | CSI | 順位 |
ベネズエラ | 83.76 | 1位 |
アメリカ | 47.81 | 55位 |
カナダ | 41.89 | 80位 |
日本 | 22.19 | 127位 |
そしてカナダでは、2023年の警察が認知する犯罪は2022年より増加しており、暴行による犯罪は2007年以降一番高い犯罪率となりました。それでもなお80位というのは世界的に見たら「治安の悪い国」であるとは言わないでしょう。
2023年 カナダの治安の悪い都市トップ10
第一位:Surrey, British Columbia
世界ランク | CSI |
51 | 63.8 |
カナダ1位・治安の悪い世界の都市ランク堂々の51位を記録したのはブリティッシュコロンビア州のサレー!犯罪指数は63.8とカナダ全土の指数である41.89を大幅に上回る驚異的な数値です。
サレーは特に麻薬に関する犯罪が高く、カナダ1位となりました。この薬物に関する犯罪とは薬物売買・薬物所持・薬物使用などすべて含めており、薬物中毒者も相当多いと言えそうですね。
薬物は一度吸ってしまうとやめられません。サレーでは慢性的に広がっているのかもしれません。
第二位:Lethbridge, Alberta
世界ランク | CSI |
65 | 62.3 |
カナダ第2位!犯罪指数62.3・世界65位のアルバータ州レスブリッジ。
こちらも薬物に関する犯罪が多く、Opioid Crisis(オピオイド危機)に関する薬物犯罪が特に目立っています。
Opioid(オピオイド)とは麻薬性鎮痛薬やその関連合成鎮痛薬のことです。Crisisには「危機」という意味があります。「Opioid Crisis」は現在アメリカで社会問題化している麻薬性鎮痛薬中毒の激増を表現した言葉なのです。
2015年、全米の薬物過剰摂取による死者数は約5万2千人とされており、交通事故の約3万五千人や銃の約3万3千人を大きく上回ります。この内、オピオイドによるものが約3分の2の3万3千人を占めます。オピオイドによる死者数が1999年には4千人、2010年には1万6千人であった事から、特にここ数年の激増ぶりが伺えます。-出典
第三位:Kelowna, British Columbia
世界ランク | CSI |
74 | 61.6 |
堂々のカナダ内3位はブリティッシュコロンビア州のケロウナ。世界74位・犯罪指数61.6とまだまだ驚異的な数字です。
ブリティッシュコロンビア州内の主要都市としては圧倒的に犯罪率が高く、ケロウナエリアでは盗難や破壊行為などが特に報告されています。
現在ケロウナは大規模な山火事に見舞われており、家を失った人々も相当数いらっしゃいます。ケロウナの順位がこの先数年間でどのように推移していくのか気になるところです。
第四位:Red Deer, Alberta
世界ランク | CSI |
77 | 61.2 |
カナダ第3位のケロウナとほぼ同等の世界77位を記録したアルバータ州レッド・ディア―の犯罪指数は61.2。アルバータ州で3番目に大きな都市です。
麻薬に関する犯罪と盗難や破壊行為などが主な犯罪となりますが、人口の集中する地域では強盗や暴行なども増えています。
第五位:Sudbury, Ontario
世界ランク | CSI |
79 | 60.7 |
第5位は世界79位となったオンタリオ州サドバリー。犯罪指数は60.7でした。
サドバリーはカナダで最も住みやすい都市の一つとしても有名で、都会と田舎がほどよく混合している都市です。過去3年間で軽犯罪は減少傾向にありますが、凶悪犯罪が増加しています。2021年にはカナダで4位の殺人率を記録しています。
第六位:Oshawa, Ontario
世界ランク | CSI |
84 | 59.8 |
カナダ第6位はオンタリオ州オシャワ。世界の都市では84位となりました。また犯罪指数はここでやっと60を切り、59.8となりました。
麻薬の使用や取引に関する犯罪や窃盗や破壊行為が比較的多く発生しています。しかしオシャワでは市内やその近郊地域においては凶悪犯罪などはほとんど見られません。
第七位:Sault Ste. Marie
世界ランク | CSI |
88 | 59.2 |
カナダ第7位はオンタリオ州のスー・セント・マリー。世界ランクは88位で犯罪指数は59.2です。
スー・セント・マリーでは過重暴行や窃盗が報告されています。また破壊行為や薬物に関する犯罪が多く、懸念されています。
第八位:Winnipeg, Manitoba
世界ランク | CSI |
89 | 59.2 |
第8位はマニトバ州の第一の都市であり、文化の中心となるウィニペグです。犯罪指数は59.2であり、世界89位となりました。
カナダでも有名な大都市となるため、犯罪行為が多数発生しています。最も多く報告されているのは強盗や窃盗ですが、暴行や武装強盗なども報告されています。
第九位・第十位
107 | Abbotsford, Canada | 55.8 |
119 | Kamloops, Canada | 55.0 |
第9位はブリティッシュコロンビア州のアボッツフォード。世界ランキング107位です。
そして第10位はこちらもブリティッシュコロンビア州のカムループス。世界ランキング119位。
数えきれないほどある世界の都市の中でこの順位は恐ろしい犯罪率だと分かります。
都市選びの参考にしてみてください!
以上、カナダの治安の悪い都市トップ10をご紹介していきました!
治安の悪いと言われている都市に行く機会がある場合は、危険な目に遭わないような行動をすることが大切です。犯罪指数が低いからと言って犯罪に巻き込まれる可能性がないわけではありません。犯罪者に目を付けられるような行動を控えることで、環境がどうであれ身を守る事ができているのかもしれません。
まずカナダは平和ボケした争いのない暴力のない日本とは違うんだ、ということを念頭に入れておいてください。(笑)
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