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「航空業界のアカデミー賞」とも呼ばれる、世界で最も権威のある航空会社の格付け「ワールド・エアライン・アワード」の2025年版が、英国の調査会社Skytraxから発表されました。世界100カ国以上の旅行者による満足度調査に基づいたこのランキングは、航空会社選びの重要な指標とされています。
今年はカナダの航空会社が各部門で大きな注目を集めました。特にエア・カナダは北米トップの座に輝き、他の航空会社もそれぞれの分野で強みを発揮しています。この記事では、各社のランキングを詳しく掘り下げ、その魅力と実態に迫ります。
今年の主役は間違いなくエア・カナダです。世界総合ランキングで前年の29位から19位へと大きくジャンプアップし、過去10年以上で最高の評価を獲得しました。北米地域では、ライバルのデルタ航空を抑えて「ベスト・エアライン」の栄冠に輝いています。さらに、以下の部門でも北米トップクラスの評価を受けました。
遅延などで批判を受けることもありますが、サービスの総合力、特に家族連れやビジネスクラス利用者からの高い満足度が、今回の結果に繋がったと言えるでしょう。
カナダ東部を拠点とするポーター航空は、世界ランキングで昨年の57位から44位へと大躍進しました。
特にスタッフのサービス品質が高く評価されており、「地域航空会社(Regional Airline)」部門では北米トップとなる世界3位にランクイン。さらに、「北米ベスト客室乗務員」「北米ベスト・エアラインスタッフ」の両部門でそれぞれ3位に入るなど、その丁寧な接客が乗客の心を掴んでいます。
主にヨーロッパなどのリゾート路線で人気のエア・トランザットは、世界総合ランキングで60位と安定した位置をキープ。
しかし、この航空会社の真価は専門分野で発揮されます。「世界のベスト・レジャー航空会社」部門で、他を寄せ付けず3年連続、通算7度目の世界一に輝きました。これは同社のバケーション旅行における圧倒的な強さを示すものです。また、「北米ベスト・エアラインスタッフ」部門でも8位に入り、スタッフの質の高さも証明されました。
格安航空会社(LCC)部門では、エア・カナダ傘下のエア・カナダ・ルージュが健闘。長距離LCC部門で北米トップとなる世界3位にランクインしました。
一方、カナダ第2の規模を誇るウエストジェットは、世界ランキングで64位から75位へと順位を落とし、北米では9位と苦戦しています。昨年、バケーションに強いサンウィング航空と合併したばかりで、来年のランキングでその効果が現れるか注目されます。(なお、サンウィングは最後に「ベスト・レジャー航空会社」で世界4位という有終の美を飾りました)
また、超格安航空会社のフレア航空は、「北米のベストLCC」で8位に入り、競争の激しい市場で存在感を示しています。
今回のランキングから、カナダの航空会社がそれぞれ異なる強みを持っていることがよくわかります。
北米ナンバー1を取ったエア・カナダに対してXでは、
「最高の航空会社だって? そっちのスタッフのせいで、荷物一つ預けるのに30分も行列に並ばされたんだけど。やっと搭乗ゲートが開く時間になったと思ったら、今度は『定期メンテナンス』を始める始末。おまけに、その間も別の便はスタッフ不足で足止めされてるし。」
「へえ…じゃあ、他はいったいどれだけヒドいわけ?」
「冗談でしょう? 北米でベスト・エアラインとは。御社の公式ページをご覧なさい。カスタマーサービスの自動応答ボットからの返信を待っている乗客からの苦情で溢れかえっていますよ。」
といった皮肉や不満の声は後を絶ちません。これらのコメントから見えてくるのは、ランキングという「マクロな評価」と、乗客一人ひとりが体験する「ミクロな現実」との間にある、大きなギャップです。今回の受賞は、エア・カナダが持つ特定の強みが高く評価された結果と言えるでしょう。しかしその一方で、日常的なフライトにおける顧客対応やトラブル時の解決能力には、まだ多くの課題が残されているのかもしれません。
「航空業界のアカデミー賞」は、航空会社を選ぶ上での一つの重要な指標です。しかし最終的には、こうした利用者のリアルな声も参考にしながら、自分自身の旅の目的や価値観に合った選択をしていくことが、賢明な旅人の姿と言えるのではないでしょうか。