今からでも遅くない!カナダワーホリ帰国後にタックスリターンをするべきか、還付金の概算を分かりやすく解説

今年もタックスリターンのシーズンがやってきました。
今回は2024年にカナダで働きお給料を受け取っていたが、もう既に日本に帰国しており、カナダ国内でタックスリターンができない方を対象に、どれだけの還付金が期待できるのかを分かりやすく解説していきます。
私の友人は日本帰国後にタックスリターンをして、2023年に働いていた際の還付金を$800以上受け取っています。是非参考にしてみてください。
1.お手元にT4を準備してください
今回の還付金を概算するにあたり、必要なのはT4だけです。まずは2024年分の電子版またはペーパー版のT4をすべてお手元にご準備ください。
2.総所得を確認します
では、始めにT4内【14番:Employment Income】の金額を確認してください。もし、複数の会社で働いていた場合などは、すべての会社からT4を受け取り、その総所得を算出してください。
3.所得税の控除対象者か確認します
カナダにはTax-free basic personal amounts (BPA)というシステムがあり、年間所得がこの基準額に満たない場合、所得税が控除されます。よって、対象者の場合、2024年に支払っていた所得税が全額返金されるということになります。詳しく解説していきます。
Federal Income Tax BPA
$16,129
こちらは federal tax(政府が徴収する所得税)が控除される最高収入額となります。
よって、T4内【14番:Employment Income】の総所得の合計が$16,129以下であった場合、現在までに支払っていたFederal Income Taxが還付されます。
Provincial Income Tax BPA
州によって異なりますが、BC州の場合:$12,932
こちらは BC州の provincial tax(州が徴収する所得税)が控除される最高収入額となります。
よって、T4内【14番:Employment Income】の総所得の合計が$12,932以下であった場合、現在までに支払っていたProvincial Income Taxが還付されます。
各州のBPAはこちらからご確認ください。
4.所得税を支払っていたか確認します
次に、ご自身が所得税を支払っていたかどうかT4を確認していきます。T4内【22番:Income Tax Deducted】に記載されている金額が既に納めた所得税の合計金額となります。
5.還付金の概算をしましょう
では最後に還付金の概算をしてみます。例えば
- BC州にて総所得【14番:Employment Income】が$12,000でした。支払い済みの所得税【22番:Income Tax Deducted】が$600だった場合—$600の還付金が受け取れます。何故なら、 Federal Income TaxのBPAもProvincial Income TaxのBPAも共に対象となり、所得税は$0となるためです。
- BC州にて総所得【14番:Employment Income】が$15,000でした。支払い済みの所得税【22番:Income Tax Deducted】が$800だった場合—約$700の還付金が受け取れます。何故なら、 Federal Income TaxのBPAのみ対象でこちらの所得税は$0、Provincial Income TaxのBPAからははみ出てしまっているため、BPAである$12,932からはみ出た約$2,000が5.06%(下記の表を参照)の所得税の対象となり、所得税額は約$100となるためです。
Taxable income bracket | Tax rate |
---|---|
$0 to $49,279 | 5.06% |
$49,279.01 to $98,560 | 7.70% |
$98,560.01 to $113,158 | 10.50% |
$113,158.01 to $137,407 | 12.29% |
$137,407.01 to $186,306 | 14.70% |
$186,306.01 to $259,829 | 16.80% |
Over $259,829 | 20.50% |
まとめ
いかがでしたでしょうか。稼ぎが少なかった方で、所得税を支払っていた方々は、タックスリターンをするメリットが十分にあると思います。代行業者に依頼する場合は手数料等かかってきますので、上記の方法で事前に概算しておくと、良いかと思います!
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