【海外ワーホリ】 バイトの辞め方ガイド|英語圏共通の3つのルールと伝え方(カナダ・オーストラリア等)

カナダやオーストラリアなどでワーキングホリデー中の日本人は必ず通るであろう難題はコレ。

「辞めるってどうやって言おう・いつ言おう」

実は、仕事の辞め方には英語圏で共通する”暗黙のルールが存在します。日本の常識のままでいると、知らず知らずのうちにマナー違反になったり、損をしてしまったりすることも。

この記事では、カナダやオーストラリアなど、海外で円満にバイトを辞めるための3つの鉄則と、すぐに使える英語フレーズを徹底解説します!

目次

「Two Weeks Notice」は英語圏の常識!

まず、海外のバイト退職で絶対に覚えておきたいのが「Two Weeks Notice(トゥー・ウィークス・ノーティス)」です。

これは「退職日の2週間前に、辞める意思を伝える」という、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、イギリスなど、多くの英語圏で共通するビジネスマナーです。日本では「1ヶ月前」が一般的ですが、海外では2週間が基本。この違いが最初の重要なポイントです。

【鉄則】海外で円満退職するための3つのルール

ワーホリならではの状況と、海外特有の文化を踏まえた3つの鉄則をご紹介します。

ルール1:報告は「ジャスト2週間前」が鉄則

「早めに伝える方が親切では?」と思うかもしれませんが、海外では2週間より早く伝えすぎるのは避けた方が無難です。なぜなら、海外の職場は日本よりもドライで、ビジネスライクな側面が強いからです。

  • 辞める人への扱いの変化: 
    • 退職が決まった途端、急に態度がそっけなくなったり、コミュニケーションが減ったりするのは「海外あるある」です。日本の「送別会」のような文化は稀で、「去る者は追わず」が基本。
  • シフト削減・解雇のリスク: 
    • これがワーホリにとって最大の注意点。「どうせ辞めるなら」とシフトを急に減らされたり、最悪の場合「明日から来なくていい」と即日解雇(Layoff)されたりする可能性もゼロではありません。

これは決して大げさな話ではなく、実際に多くの人が経験しています。ここに、2つのリアルな体験談をご紹介します。

【体験談①】ずっと気に入られていたのに…
レストランで数ヶ月サーバーとして働き、上司にとても気に入られていた友人の話です。彼女は上司から「カナダに残ったらどうか」と強く勧められていました。しかし、数ヶ月先の帰国予定を正直に伝えた途端、上司の態度は急変。まるで透明人間のような扱いを受け、シフトも週1回に激減させられてしまったそうです。

【体験談②】2年間も貢献したのに…
私の職場仲間は、同じレストランで2年間もサーバーとして真面目に働いていました。しかし、辞めることを伝えた途端、それまで任されていたシフトリーダーから外され、マネージャーからは一切コミュニケーションを無視されるように。何か業務上の指示がある時だけ、必要以上に強い口調で言われるようになり、とても気まずい思いをしていました。

体験談①は、まさに数ヶ月も先の帰国予定を正直に話してしまい、その子には「もう用がなくなってしまった」という典型的なケースです。だからこそ、ワーホリビザで帰国予定がなんとなく決まっている人、すでに飛行機を予約している人も、ギリギリまで伝えるのは『粘りましょう』。特に、ワーホリの後半で新しいバイトを探し直すのは、時間的にも精神的にも非常に困難です。

海外では、あなたの状況を誰もが配慮してくれるわけではありません。自分の生活は、自分で守る。この意識を強く持つことが、何よりも大切です。

ルール2:退職理由は「正直すぎず、ポジティブ」に

職場の人間関係や時給に不満があっても、それをストレートに伝えるのはNGです。状況が改善することは稀で、むしろ後述する「リファレンス」に悪影響を与えかねません。円満に辞めるコツは、相手が「それなら仕方ないね」と納得できる、当たり障りのないポジティブな理由を使うことです。

<海外で使える!退職理由の例文>

  • (ビザ・帰国が理由の場合)
    “My visa is expiring, so I have to return to my home country.”
    (ビザが切れるので、国に帰国しなければなりません)
  • (他の街へ移動する場合)
    “I’ve decided to move to [都市名] to travel and see more of the country.”
    (この国をもっと旅して見て回るために、〇〇(都市名)に引っ越すことにしました)
  • (学業や他の仕事が理由の場合)
    “I’ve decided to pursue a new opportunity / focus on my studies.”
    (新しい挑戦をすることにしました/学業に専念することにしました)

ルール3:伝えた後の態度は「気にしない」が一番!

「Two Weeks Notice」を伝えた後の2週間は、少し気まずい雰囲気になるかもしれません。これは多くのワーホリワーカーが経験する「海外の洗礼」のようなものです。

「個人的に嫌われたわけじゃない、これが文化の違いなんだ」と割り切って、気にしないのが一番のメンタルケア。あなたはプロとして、残りの期間、仕事の引き継ぎなどをしっかりこなしましょう!

【実践編】どうやって伝える?具体的なステップと英語フレーズ

実際にバイトを辞める意思を伝える際の、具体的なステップはこちらです。

ステップ1:まずは上司に口頭で伝える(最重要!)

何よりもまず、直属の上司(ManagerやSupervisor)に直接、口頭で伝えるのが基本です。忙しくなさそうなタイミングを見計らって、「少しお話できますか?」と声をかけましょう。

<英語フレーズ例>

“Do you have a moment to talk?”
(少しお時間ありますか?)

“I’d like to give my two weeks notice. My last day of work will be [最後の日付].”
(2週間前の通知となりますが、辞めさせてください。最終出勤日は〇月〇日です。)

基本的には、この口頭でのコミュニケーションが最も大切です。

ステップ2:Eメールかテキストで「証拠」を送っておくと完璧

「退職届」や「手紙」と聞くと大げさに感じますよね。堅苦しい手紙は全く必要ありません。ただし、口約束だけだと、後から「聞いていない」「最終出勤日は別の日だと思っていた」といった、言った言わないのトラブルに発展する可能性もゼロではありません。

そこで、自分を守るための「証拠」として、簡単なEメールやテキストメッセージ(SMS, WhatsAppなど)を送っておくのが、海外で賢く立ち回るためのテクニックです。これならスマホから1分で送れますし、正式な記録として残るので安心です。

<コピペOK!Eメール/テキスト用シンプル文例>

件名: Resignation – [Your Name]

本文:

Hi [Manager’s Name],

Just to confirm our conversation, this is my two weeks notice. My last day will be [Your Last Day].

Thanks for everything!

Best,
[Your Name]

ポイント:

  • “Just to confirm our conversation” (先ほどお話しした件の確認ですが) という一言を入れることで、口頭で伝えた内容を再確認する、という自然な流れで送ることができます。
  • 堅苦しい言葉は一切不要。感謝の気持ちを軽く添えるだけで十分です。

このように、口頭で伝えた後に、サッと簡単なメッセージを送っておく。この2ステップで、誰でもスマートかつ安全にバイトを辞めることができます。

なぜ円満退職が重要?英語圏の「リファレンス」文化

最後に、円満退職を心がけるべき最大の理由「リファレンス(Reference)」についてです。

リファレンスとは、次の仕事に応募する際に、採用担当者が「前の職場の上司」に、あなたの働きぶりや人柄について電話などで確認すること。これはカナダやオーストラリアなど、英語圏の転職・就職活動では非常に重視されます。

「ワーホリだから一期一会」と思っても、次の街でバイトを探す時や、万が一その国にまた戻ってくることがあった場合、良いリファレンスは強力な武器になります。「立つ鳥跡を濁さず」は、海外でこそ意識したい心構えです。

まとめ

海外でのワーホリ生活、バイトの辞め方一つで、最後の思い出や次のステップが大きく変わることもあります。

  • ルール1:報告は「ジャスト2週間前」
  • ルール2:理由は「ポジティブ&無難」に
  • ルール3:伝えた後は「文化の違い」と割り切る

この記事で紹介した英語圏共通のルールとフレーズを活用して、あなたもスマートに退職を切り抜けましょう。応援しています!

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